〜機構解析による力学計算〜
機構解析とは
アセンブリモデルを構成する部品間に機構や動力を定義し、
その自由度の制限にしたがってモデルを運動させたり、
部品間に作用する反力などの力学計算を行うこと
@ 運動シミュレーション (モデルの動きを確認する) 機構解析 A 干渉チェック (部品同士の衝突がないかチェックする) B 力学計算 (各部品の重量や重心、慣性モーメントを 計算し、モデル内に発生する反力や トルクなどを求める)
・各部品の体積、重量、重心座標、慣性モーメントを求める
(マスプロパティ計算)
・アセンブリモデルに重力や外力の指定を行い、モデルを
動作させた時の反力やトルクを求める
(ダイナミック機構解析)
モデルのマスプロパティ計算
@ 部品を作成する(この時、[テンプレート]を空ではなく、
mmns_part_solidにすること。後で力を計算する時に、
単位をわかりやすくするため)
A メニューマネージャで[設定]→[比重]を選び、密度を入力する
(例:アルミニウムの場合2.7g/cm3=2.7×10-9トン/mm3)
B メニューで[解析]→[モデル解析…]をクリックし、[タイプ]で
モデルマスプロパティを選んで計算を実行する
C その部品の体積、表面積、密度、質量、重心座標、
慣性モーメントなどが表示される
アセンブリについても同様にマスプロ計算ができる
使用するモデルの形状
機構解析(ダイナミック解析)の基本手順@
@ すべての部品の単位系と密度の設定を行う
A キネマティック解析の場合と同様にピン結合指定を行い、
アセンブリ(torque.asm)を作成する
B メカニズムメニューに移り、[質量特性を定義]のアイコンで
各部品のマスプロパティを確認する
C [重力を定義]のアイコンをクリックし、重力の方向を指定する
(グラウンドボディの座標系が方向の基準となることに注意)
機構解析(ダイナミック解析)の基本手順A
D 解析定義を行う
([タイプ]に「ダイナミック」を選び、
[外部荷重]タブで「重力を考慮」にチェックを入れる)
E 解析を実行すると、重力の影響が確認できる
機構解析(ダイナミック解析)の基本手順B
F 「重力を考慮」のチェックを外す
G ジョイント軸に、サーボモーター(速度36度/秒)を指定する
H [フォース/トルクを定義]のアイコンをクリックし、下のように
ポイントフォースを指定する
機構解析(ダイナミック解析)の基本手順C
I 解析定義を行う(サーボモーターと外部荷重を解析に追加)
J 解析を実行する
K 結果セットを保存する
L [メジャーを生成]アイコンをクリックし、メジャーを定義する
機構解析(ダイナミック解析)の基本手順D
M 結果セットを開くと、荷重反力値が得られる
→今回の場合は軸なので、トルク反力
(100 N×97.5 mm = 9750 N・mm)
機構解析(ダイナミック解析)の基本手順E
N メジャーの[タイプ]を結合反力に変え、次のように指定する
O 結果セットを開くと、垂直反力値(100 N)が得られる
※ラジアルフォースYを求めてみると、armの長さ方向にも
わずかに反力(0.0001 N)が生じていることがわかる
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