CAMによるNCデータの作成〜

 

Pro/Eで作成した部品をNC工作機械で加工するための

NCデータを出力する方法を学ぶ

 

 

作業の流れ

@ Pro/Eで部品(設計モデル)を作成

A 設計モデル上に原材料形状(ワークピース)を作成

B 工具の種類と形状を指定

C 工作機械の仕様(種類、軸数、NCコード書式など)を指定

D 加工部位(削る部分)を指定

E 加工条件(主軸回転数、送り速度、切り込み量など)を指定

F 工具退避高さ(リトラクト)を指定

G 加工の始点と終点を指定

H 工具の動き(ツールパス)を確認

I CLデータ(Pro/NC形式)とNCデータ(テキスト形式)の出力

 

このようなモデルを加工する場合

 

(入力データの例)

ワークピース 200×200×40の板

工具 φ10mmのエンドミル

工作機械 3軸NCフライス盤

その他に、加工部位、加工条件、リトラクト、加工の始点&終点

 

 

NCデータの作成手順@

1. 設計モデルを作成し、通常の部品として保存する

 (前ページの部品を作成し、pit.prtとする)

 

2. 下図のように、[製造]のファイルを新規作成し、部品を開く

 

3. メニューマネージャで[製造モデル][作成][ワークピース]

  を選び、設計モデルに重ねて原材料(wp_pit)を作成する

 

4. [製造設定][オペレーション]を選び、

  [オペレーション名]op_pit)を付けてから

  [加工ツール]のボタンをクリックする

 

5. 工作機械の設定を行う。まず[加工名]mach_pit)を付け、

  ポストプロセッサのID99にして保存する

 

6. [カッティングツール]のタブをクリックし、

  [カッティングツール設定]のボタンを押す

 

7. 工具の設定を行う。[名前]SQ10)を付け、

  [カッター直径]10mm)と[長さ]100mm)を入力して保存する

 

8. オペレーション設定ウィンドウで[加工ゼロ]のボタンを押し、

  製造モデル上に座標系を作成して加工のゼロ点を指定する

 

 

9. オペレーション設定ウィンドウで[リトラクト]のボタンを押し、

  下のウィンドウで[Z軸方向]のボタンをクリックして10mm

  指定する(これが工具退避高さとなる)

 

10. オペレーション設定ウィンドウでOKをクリックする

11. メニューマネージャで[製造ジオメトリ]

   →[ミルウィンドウ]を選ぶ

12. ウィンドウ名(mw_pit)を付け、

   先に作成した座標系とリトラクト平面を選ぶ

13. [ミルウィンドウ][選択]を選び、下の図の

   4辺をピックする

 

14. [終了]を選ぶとミルウィンドウ(加工部位)が作成される

   ※ミルウィンドウ内の不要部分が後に切削されることになる

15. メニューマネージャで[ポストプロセッサ]をクリックし、

   Option File Generatorを起動する

    → Pro/NC形式のNCデータを

      テキスト形式のNCデータに変換するためのプログラム

 

16. 新規作成のアイコンを押し、オプションファイルを作成する

 

17. 以下のようにオプションファイルを設定する

 

 

 

18. オプションファイルを保存し、Option File Generatorを終了

 

19. メニューマネージャで[加工][NCシーケンス]を選び、

   [ボリューム]を選択したまま[実行]をクリックする

 

20. シーケンス設定で、[ツール][パラメータ][座標系]

   [リトラクト][ウィンドウ][始点][終点]をチェックして

   [実行]を選ぶ

 

21. ツール設定でそのままOKを押して閉じる

 

22. 製造パラメーターで[設定]を選ぶ

 

23. 以下のように加工条件を指定したら、保存して終了する

 

 

24. 座標系、リトラクト、ミルウィンドウを選択する

 

25. 加工の始点と終点を

   右のポイントに指定する

 

26. [パス再現]をクリックし、[CL]にチェックを入れて

   [スクリーンプレイ]を選択すると、ツールパス(工具経路)が

   表示される

 

27. [シーケンス終了]をクリックし、[材料除去]を選択して、

   設定したNCシーケンスを選んで[自動][実行]をクリック

   すると、切削後のワークピースが表示される

28. [CLデータ]をクリックし、設定したNCシーケンスを選んで、

   パスで[ファイル]をクリックする

 

29. 出力タイプで[CLファイル][MCDファイル]にチェックを入れ

   [実行]をクリックし、CLファイル名(pit.ncl)を入力する

 

30. 次にPPオプションでそのまま[実行]をクリックし、

   PP ListからID99のオプションファイルを選ぶ

 

31. pit.tapという名前のNCデータ(テキスト形式)が作成される

                      ↓

               これをNC工作機械に送れば、

               設計どおりの形状に加工できる

 

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